猫といっしょに幸せに暮らせる夢のへやを探し求める管理人のゆめこです。
今回からしばらくはシリーズで「こんなトイレは要注意!」という内容を書いていきます。というのも、私がいま入居しているマンションのトイレには、普通の人はまず疑ってかからないような「せこい」小細工とお粗末な設計がぎっしりと詰まっているんです!
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目次
トイレに分電盤ってよくあるケース?
あなたが入居している賃貸住宅では、どこに分電盤があるかご存知ですか?
分電盤の設置場所としてもっともメジャーなのは洗面所です。ワンルームタイプの賃貸や、ほかに設置スペースの確保が難しいマンションでは、内玄関や廊下に設置しているケースもあります。クローゼットや下駄箱の中に設置されているケースもあるようです。
私が入居しているマンションでは、驚くことにトイレの中に分電盤があります。しかも、設置されているのはトイレの側面の壁の一番奥。広さが1帖もない狭いトイレではありますが、かといって簡単には手が届きません。
トイレに分電盤があるマンションって時々あるようですが、私は今の住まいで初めて見ました。友人や兄妹も見たことがないと言っているから、珍しいケースであることは間違いありません。
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分電盤とは?
分電盤は文字通り、電気を家の中に分けるためのもの(盤)です。一度にたくさんの電気を使ってしまったり、台風や地震の影響で停電したら、安全装置が働いてブレーカーが落ちます。そして、次に電気を使うためには、大元のブレーカーを上げないといけません。
そんなこと、言われなくても分かっていると思う方も多いでしょうが、あるていど容量の大きな分電盤が設置されていて、節電にも気を使っていて、停電を一度も経験したことがないと、ブレーカーが落ちるという経験をしたことがない人もいます。
この場合、やがてどこに分電盤があるか忘れてしまう可能性もあります。事実、私は完全に忘れていました。
マンションで夜間に急な停電が起きパニックに!
今のマンションに入居して数年がたち、その間、一度もブレーカーが落ちることがなかったので、分電盤の場所がどこかまったく意識しなくなっていたある日、突然ブレーカーが落ちました。
時間は夜の10時ごろ、コンクリート造のマンションで窓には遮光カーテンを掛けていたので、ビックリするほど家の中が真っ暗に。
私は夜歩きが好きで暗いのは平気なんですが、夜間のマンションの停電は外の暗さとは大違いで、まるで暗室にいるような暗黒です。手元も足元も全く見えなくて、記憶を頼りにかべを伝って歩き、懐中電灯を探り当てるのに数分かかりました。
ようやく懐中電灯を探し当てたあと、分電盤の場所を覚えていないことにはたと気付いて、とりあえず洗面所を見て、それから玄関と廊下を見て、クローゼットの中を見て。このころにはすでに停電してから10分ほどが経過。
あまりに真っ暗でまったく目が慣れないから、次第に不安感がこみ上げてきて、とりあえずトイレに行こうと思ってトイレのドアを開けて中を懐中電灯で照らしたとき、そこに分電盤があることに気付いてホッとしました。
トイレの奥に設置された分電盤には手が届かない!
安心したのもつかの間、先にトイレを済ませていざブレーカーを上げようとしたら、メインブレーカーが遠すぎて手が届きません。
狭いトイレの中にやけに大きな便器が据えてあるせいで、便器の横には奥まで歩けるほどのすき間がない。便ふたに乗れば届きそうですが、暖房便座だから便ふたは薄い成形タイプのプラスチック製で、フタの上に乗ろうものなら間違いなくフタが割れそうです。
思い付くそばから色んなものを手に分電盤に挑みましたが、あとちょっと長さが足りない。フロアーワイパーや風呂そうじ用のブラシは長さはあるけど先っぽが丸くなっていて、うまくブレーカーを上げることができません。
「見えているのに届かないなんて!!!!!」
たまたま持っていた棕櫚のほうきに救われる
どうしたものかと悩んでいたら、玄関に置いていた「棕櫚(しゅろ)のほうき」が目にとまりました。
棕櫚のほうきの柄は竹だから端がフラットだし、柄がしならなくて力も入る。見た感じ、かろうじて長さも足りそうです。実際に使ってみると、無事にブレーカーを上げることができました!
棕櫚のほうきは猫の毛を掃き集めるのに使いやすいと聞いて、ためしに買ってみたんです。実際、すごく使いやすくて助かっていますが、ブレーカーを上げるのにも助けられました。ある意味、猫に助けられたとも言えますね。
ちなみに我が家で使っている棕櫚のほうきはこのセット品。長いほうきと短いほうきがあるから、場所に合わせて使い分けができて助かっています。ちりとりもおしゃれで使いやすい。
分電盤を設置するのに適した場所は?
アパートだろうとマンションだろうと一戸建てだろうと、分電盤を設置する場所はたいして違いません。なぜなら、設置するのに都合のいい場所は限られているからです。
- いざというときにブレーカーを上げ(下げ)やすい
- できれば出入り口の近くが好ましい
- あまり目につかない場所(見た目上の理由)
- 子供がいたずらできない場所
いまパッと思いつくのはこれら4つの条件です。そして、中でも特に重要なのは1番で、次が2番。なぜなら、今回の私の例のように、急な停電が起きたときに簡単にブレーカーを上げられないと困るから。
長期留守にするためブレーカーを落としたいときにも困るし、自然災害などが原因で、すぐにブレーカーを落とさないと危険なときにも焦ります。
…にもかかわらず、最近の設計士は見ばえにばかりこだわって、大事なことを忘れている人がいるようです。
ブレーカーは落ちることを前提に考えておく!
目立たないけれど簡単にブレーカーを上げられる場所に分電盤が設置されているなら、入居者の視点で設計されている住まいですが、目立たないけれどブレーカーを上げるのが大変な場所に分電盤が設置されているなら、明らかに売り手都合を優先して入居者の利便性を無視した設計です。
わが家の分電盤ですが、明るい昼間ならそれほど遠くに感じることもなく、もう少しブレーカーを上げやすいです。なにか道具が無いと私の身長(156cm)では届きませんが、ほうきほどの長さは必要ありません。
でも、夜間は視界が悪いうえに片手に懐中電灯を持っていて、おまけにトイレの奥だから足元も不安定で近寄れない。この状況では、ある程度の長さがある道具がないとブレーカーを上げられませんでした。
部屋を下見するときに「分電盤なんてめったに触らないし…」と妥協するのは危険です。いざというときに命に係わるほど大事なものを手が届かない場所に設置しているくらいだから、他にもたくさんの「売り手都合を優先した設計」があるはず。
下見のときは案内してくれた営業さんがサクッと分電盤をあげてくれるから、自分で上げ下げできるかあまり気にしませんが、ブレーカーに手が届くかどうかや、暗闇でも上げ下げできる場所にあるかをきびしくチェックしましょうね。
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