保護猫の里親になりたいと思っても、どこで受け付けをしているのか、いざ探してみるとそう簡単にはみつかりません。
ネットで里親を募集しているサイトはたくさんありますが、メールのやりとりは面倒くさいし、ちょっぴり不安もあります。実際に出向いて行って、気に入る猫がいたらその場で引き取れると簡単ですよね?
それができる場所が「譲渡会」です。
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譲渡会のながれ
(※福岡県動物愛護センターの公式サイトより抜粋:http://www.zaidan-fukuoka-douai.or.jp/)
譲渡会の会場にいくと、小さなケージに個別に猫が入れられていて、性別や年齢、ワクチン接種の有無などが書かれています。このあたりはペットショップのやり方をまねていて、とても分かりやすいです。
お願いしたら、手に取って抱っこもさせてもらえます。
譲渡会で気に入った猫がみつかれば、トライアルの申込みを行います。トライアルとは、自宅に実際に猫をむかえて、一緒に暮らしていけそうかどうか、相性を確認することです。
トライアルの日数は1週間から10日ほど。トライアル期間中に、一緒に暮らすのは難しそうだと感じたら、里親を断ることもできます。
(※トライアルを断ることができない場合もあります。飼育に不安がある方は、里親を引き受けた後のサポート体制についても、しっかり確認しましょう。)
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トライアルの申込みに必要なものは?
トライアルに入るときは、猫の飼育環境を確認するために、保護主さんがあなたの自宅を訪問します。ですから、譲渡会でトライアルの申込みを行った後は、自宅で待つだけです。
トライアルを申込むときには印鑑と身分証明書が必要なので、譲渡会に参加するときは持って行きましょう。トライアルを申し込むと、譲渡の条件が書かれた用紙を渡されます。ひととおり目を通して、各項目にチェックをいれていきます。
この「譲渡の条件」という書類ですが、かなり細かい内容で、おまけに文章がとても読みにくいんです。契約書や約款のような堅苦しい書面で、最初に読んだとき、なんだか不安をあおられている気分になりました。
けれど、あまり深刻になる必要はありません。契約書をちゃんと読まない人が大勢いるのと同じで、あの書面をちゃんと隅々まで読んで、内容を全部おぼえていて、意識して飼育している人はほとんどいないんじゃないかな?と思います。
私は3回は読んだけど、ちっとも頭に入ってきませんでした。
猫のお世話が思っていた以上に大変で、里親を引き受けた人がこっそり捨てに行くという実態もあるので、戒めるために厳しく書かれているのかもしれません。
難しく考え過ぎず、不安を感じたら素直にそう告げてみましょう。かえって会話が進むかもしれません。
譲渡会の探し方は?
譲渡会の会場によく利用されているのは、市営の大きな公園や多目的広場、ドッグランなどです。譲渡会の日程は、保護団体さんがサイトやsnsで配信しているほか、県や市区町村の広報誌で紹介されていることもあります。
また、動物管理センターやボランティア団体さんのシェルターでは、いつでも譲渡の申し込みができます。
譲渡会に参加したら、必ずどの猫かを選ばないといけないわけではありません。
猫は、不妊手術をして屋内で飼うと、健康なら20年ほど生きます。この先20年も一緒に暮らす家族を、そんなに簡単に決める必要はありません。
いろいろな譲渡会に参加して、あなたがずっと一緒に暮らしたいと思える猫を探しましょう。