保護猫を探すときは、猫との相性と同じくらい、保護主さんとの相性も大切です。その理由を、わたしの実体験とともにお伝えします。
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まずはサイトから問い合わせをしてみた
ネットで保護猫の情報を探していたとき、偶然、あるサイトをみつけました。そのサイトには、ペットショップに負けないくらい、きれいで可愛らしい子猫の写真がたくさんアップされていました。
どの子も本当にかわいくて、とにかく写真写りがいいんです。サイトに書かれていた活動エリアは、自宅から1時間ほどの距離。
「ちょっと遠いけど、まずは連絡してみようかな?」
家族と相談して、サイトのアンケートフォームから1番気に入った猫の里親を申し込みました。
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まさかの里子おしつけ?
アンケートフォームの内容はおそろしく項目が多くて、全部埋めるのに1時間以上かかりました。
少し疲れてドキドキしながら送信したら、夜間でしたが1時間もしないうちに折り返しの連絡があって、ちょっぴり驚きました。
けれど、私が申し込んだ猫は、残念ながらすでに別の方がトライアルに入っていると告げられただけ。だから急いで連絡をくれたんでしょうね。サイトでは「里親募集中」になっていたけれど、忙しくてサイトの更新が遅れていたそうです。
「それは残念…、でも、猫ちゃんにとってはよかったことだし、気を取り直して、ほかのサイトも見てみよう」
そう思っていたら、断られた翌日に、その保護主さんからこんなメールが届きました。
「〇〇ちゃんもすごくおススメなんですが、どうですか??」
メールを見て、一瞬あぜんとしました。というのは、「おススメの猫」は私が希望した猫とは模様も色もまったく違うんです。
顔はもちろん可愛いかったですよ、そのサイトにアップされている猫はみんな可愛くてきれいですから。そうでなくても、子猫はみんな可愛いです。
でも、白猫がいいと言ってるのにキジ猫を提案されたら、あなたならどう感じますか?
まさかの担当交代!?
希望とはまるで違う猫をすすめられたことにちょっと戸惑いましたが、何度かメールのやり取りをしているうちに、保護主さんには少なからず好感を持っていました。それで、数日悩んだあげく、すすめられた猫を引き取ることを前向きに考えはじめました。
猫を探すことにちょっと疲れていたし、すすめられた猫に罪はありません。「これも巡りあわせかもしれない」と考えてみたんです。
そして、「前向きに検討します」とメールで告げると、今度はこんなメールが来ました。
「実はその猫は担当が違うので、次回からは〇〇から連絡させてもらいますね!」
「え……!?」
コミュニケーションってなんだろう…
新しい人とまた一から関係を築かないといけないのなら、ただでさえエリアが遠いのに、希望とはちがう猫の里親を引き受けるメリットは、私にはひとつもありません。想定外の返事に、今後どう対応したものかとさすがに戸惑いました。
そんな私の戸惑いをよそに、さっそく新しい方からメールが送られてきました。私が苦手な絵文字だらけの「キャピ系」文章で、メールを見た瞬間、「この人とはうまくやっていけない気がする…」と感じました。
すると案の定、その後のやりとりで、会うまでもなくあっけなく里親の申し出を断られるという結果に終わりました。
私が「あるお願い」をしたところ、それまでの「キャピキャピ」の文面が、突然、冷たくて硬い文章に代わったんです。まるで別人のようでした。
一方的な「幕引き」のメールに深く傷ついて、それから1カ月以上、立ち直ることができませんでした。精神的にも不安定になって、外出さえ困難な日々が続きました。このときの詳しいやりとりは、また別の記事でお伝えします。
断る勇気を持とう!
相手の方も、私を傷つけるつもりはなかったはずです。もしかしたら、不安になったのかもしれません。ただ、メールでのやりとりは、注意しないと相手を傷付けたり、怒らせることもあります。逆に、自分が傷つけられることもあります。
メールのやりとりをしているとき、「この人とはいまいち合わないし、なんだかちょっと疲れるな」って感じていたのに、断らなかった私もいけないと、今では反省しています。
「この人とは価値観が合わない気がする!」
そう感じたら、思い切って断る勇気を持ちましょう。保護主さんとの付き合いは、里親を引き受けたあともずっと続きます。
あなたのためにも、相手のためにも、そして「猫」のためにも、保護主さんと里親の相性は、とても大事な要素です。
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「ネットで猫の里親募集に申し込んだらこんなひどいメールが来た!」