保護猫の里親を引き受けるかどうかまだ決めていなかったころ、とにかく猫とふれ合いたくて自宅近くの猫カフェを探して出かけてみました。
はじめての猫カフェです。
スポンサーリンク
猫カフェの猫はとっても人馴れしてる
猫カフェには毎日のようにたくさんの人が訪れるから、ほとんどの猫は人に馴れています。
カフェの中には「スタッフ猫」と呼ばれる成猫のほかに、里親を探している中猫や成猫がいました。いずれも動物管理センターから引き取った保護猫です。
人なれしている猫もいれば、まだ警戒心の強い猫もいましたが、完全屋内飼育だし、栄養も健康管理も行き届いていているから毛並みはツヤツヤ。初心者さんが飼い猫として迎えるには理想的な状態の猫たちです。
ねこの意思が最大限に尊重されるけれど、猫の気が向いたら一緒に遊ぶことができます。常連さんは、猫じゃらしなんかの「マイおもちゃ」をショップにあずけていて、いつも遊ぶ猫もだいたい決まっています。
たまたま私が行ったときにも常連さんが来店してきて、猫のほうも一緒に遊ぶのをとても楽しみにしている様子でした。
スポンサーリンク
里親を募集している子猫もいる
猫と遊べるプレイルームの外(そと)には、生まれて間もない子猫も何匹かいました。管理センターから保護して里親を募集している子猫たちです。
子猫たちはケージの中で飼育されていましたが、頼んでみたら「抱っこOK!」とのこと。
やはり子猫は人気があるらしく、4匹のうち2匹はすでにもらい手が決まっていました。そのときはまだほんの子猫だったから、里親さんに引き渡すのは2~3カ月も先でしょうが、そんなに早くもらい手が決まるんだなあと驚きました。
今いる子猫たちを無事に里親さんに引き渡したら、また新しい子猫を保護して、里親を探すそうです。そうやって、保護された子猫と里親を結びつける役目をしている猫カフェもあるんですね。
どうしてももらい手が現れなかった子猫は、やがてプレイルームに入り、「スタッフ猫」に交じって里親希望者を待つことになります。
猫カフェのオーナーは人慣れしていない?
私が足を運んだ猫カフェは、自宅から車で20分ほどの場所にありました。子猫はとっても可愛かったし、プレイルームの中にも気になる猫が何匹かいました。
自宅に近いから訪ねて行きやすいし、ここで里親を引き受けてみようかなと思ったんだけど、何かが頭の端で引っかかっている。
「そんなに急がなくてもいいかな」とか、「もっとほかの猫も見てから決めたほうがいいんじゃないかな」という気持ちに引っ張られ、ひとまずお店を出ました。
いま思うと、猫カフェのオーナーさんと性格的に合わなかったから、気乗りしなかったんだと思います。
会話をしていて、なんだかひどく疲れたんです。自分の言いたいことを一方的に話し続ける人で、会話が成立しなかったというか…。猫のお世話に関する話をしていても、ちょっと価値観が違うかな?と感じたり…。
お店を出た後はどっと疲れが出て、本当のカフェで遅いランチも兼ねてひと休みしました。
里親探しは「猫」だけじゃなく「人」とかかわる仕事
猫カフェのオーナーさんが会話のはずむ相手だったり、せめて好感の持てる人だったら、その場で里親を申し込むか、その後もちょくちょく出かけて行ったんじゃないかなという気がします。
でも、私はその猫カフェに再び出かける気にはなれませんでした。そして、その後の猫さがしでも、不思議なことに同じようなタイプの人とたびたび遭遇しました。
猫の保護活動をしている人には、想いが強すぎるのか「一方通行の会話」や「価値観の押しつけ」をする人が多い気がします。snsやブログで猫の保護活動を呼びかけている人は大勢いますが、誰かを非難する「攻撃型」の内容が目立ちますよね?
でも私は、そういう攻撃型のsnsにはどうしても好感を持てません。
保護猫の里親を探すというのは、里親さんの人生に関わるということです。
それは言うほど簡単なことじゃありません。厳しい言い方ですが、里親探しを自分のライフワークにするからには、猫だけじゃなく「人(里親)」とも本気で向き合う覚悟が必要なんじゃないでしょうか。