いつか猫を飼いたいとずっと思い続けていて、ようやく飼える日が来た人もいるでしょう。そして、できればペットショップで血統のいい猫を買いたいと思っている人もいますよね。
ペットショップで猫を買うメリットとデメリットをご紹介します。
(※画像は体毛がない珍しい血統猫:スフィンクス)
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ペットショップで猫を買うメリット
初めて猫を飼うときに一番おすすめの方法は、ペットショップで購入することです。反論する声があっちこっちから聞こえて来そうですが、これは間違いありません。
猫を飼う前にはいろいろと準備が必要ですが、トイレひとつとっても選択肢があまりに多すぎて、どれを選べばいいのか分かりません。
また、ワクチン接種や不妊手術の時期といった健康管理の面でも、分からないことがたくさんあります。そんなさまざまな疑問にとても丁寧に分かりやすく客観的に答えてくれるのが、ペットショップです。
必要なグッズやフードは、ショップの商品をすすめられるでしょう。ペットショップで販売している商品の数が少なく、全体的にやや高額ですが、分からないことがたくさんあるときは、選択肢は少ない方が選びやすいものです。
いろんな商品を試すのは、ある程度、猫のお世話に慣れてからでも遅くはないし、そのほうが失敗も少なくて済みます。
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フードの長期契約は要注意!
お店が指定するフードを年間契約すると、猫の生体価格(猫の値段)が大幅に安くなるペットショップもありますが、これにはちょっと注意が必要です。
フードの好き嫌いがはげしい猫は少なくありません、最悪の場合、ショップですすめられたフードを食べないかもしれません。
万が一、猫が食べなかったときは、フードの年間契約を途中で解約して、値引きの差額を払えば良さそうに感じますが、そんなに単純ではありません。なぜなら、フードの長期契約は、あくまでもキャットフードのメーカーさんと結ぶからです。
ペットショップがお客さんとフードの長期契約を結んでくれたお礼に、キャットフードのメーカーさんがペットショップに紹介料を払っている、という仕組みです。その一部をキャッシュバックする意味で、値引きしてもらえるです。
代金は前払いで、途中解約はできません。メーカーは、あなたがまとめ買いた商品を預かっているだけと考えてください。ですから、契約した期間はずっとフードが送られてきます。
猫の生体価格が安くなるからといって安易にフードの長期契約を結ぶのは、かなりハイリスクです。
ペットショップで猫を買うデメリット
ペットショップで猫を買う最大のデメリットは、わがままな猫が多いことです。
猫は元来、わがままで気まぐれですが、それでも個性や社会性の違いはあります。兄妹と一緒に母猫に育てられた猫は、社会性が高く、「遊びの力加減」にも慣れています。
でも、ペットショップで販売されている猫は、生後2カ月という早い段階で母親や兄妹から離されるため、社会性が低く、遊ぶときの力の加減もよく分かっていません。自分ではじゃれて軽く噛んでいるつもりでも、ものすごく強く噛む猫が多いです。引っ掻くときも同じです。
このような猫には、飼い主であるあなたが「その噛み方は痛い」と教えなければいけません。決して簡単ではないし、根気がいります。ある程度の月齢に達していたら、力加減を覚えさせるのは難しいかもしれません。
もうひとつのデメリットが、フード代や医療費が高額なことです。
血統のいい猫の多くは、雑種の猫に比べて健康管理がたいへんです。猫種によってはかかりやすい病気があったり、へやの室温管理が必要な猫もいます。適したフードも猫の種類によって異なります。
値段が高い猫は飼育にお金がかかるしお世話も大変!と思っておきましょう。
ペットショップでは「MIX猫」も販売されている
良心的なペットショップなら、販売している猫の性格や飼育方法をきちんと教えてくれます。また、あなたが猫を飼うのに慣れていないこと伝えれば、初心者でも飼いやすい、性格の安定した猫をすすめてくれるはずです。
ペットショップによっては、高額な「血統猫」だけじゃなく、生体価格が安くてお世話もしやすい「ミックス猫」も販売されています。ミックス猫は見た目は純血種とたいして変わらないのに、価格は3分の1~5分の1くらいです。
初めて猫を飼うときは、見た目や直感だけで判断しないで、お世話のしやすさや健康管理で注意する点についても、ショップのスタッフにいろいろと相談してから選びましょう。