猫といっしょに幸せに暮らせる夢のへやを探し求める管理人のゆめこです。
賃貸マンションの下見をするとき、あなたはどこを必ずチェックしますか?
もし上下階の生活騒音に悩まされたくないなら、絶対にチェックしてほしい部分があります。
それは「階段の段数」と「窓の高さ」です。
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標準的な階段の段数って何段?
住宅の外階段の段数に決まりはありません。内階段もそうです。
ただし、階段の一段の高さ(蹴上)は建築基準法で上限が決まっています。また、あまりにも段差がきついと入居希望者が減りますから、たいていのマンションでは、階段の高さをアパートの階段の高さより低く設計して、階段を上りやすくしています。
もうひとつ、階段の段数を左右する大きな要因が、居室の天井の高さと天井裏(床下)の高さです。
集合住宅でも一戸建てでも、居室の天井高は2400mmが一般的です。その理由は、大手の住宅建材メーカーが、このサイズをメインに建材を作っているから。
天井高を2400mmに設計すると、マンションを建てるコストを安く抑えられるんです。
家賃が高い高級マンションはもっと天井高が高くて、2600mm以上のところもあります。
天井高が高いと単に空間に広がりを感じるだけじゃなく、上下階の騒音対策にも効果的だからです。床下の高さについても全く同じことが言えます。
つまり、階段の段数が多いマンションは居室の天井高や天井裏の高さが高くて居住性が良く、逆に階段の段数が少ないマンションは、どっちも低くて騒音に要注意ってことです。
階段の段数の目安としては、階段を上るのがちょっときついくらい一段の高さが高いのに、段数が15段以下なら、騒音マンションと思ったほうがいいでしょう。
ちなみに、私がいま住んでるマンションの階段の段数は、14段しかありません。
冷静に考えたら少なすぎておかしいんだけど、下見のときはほかにも確認したいところがたくさんあったし、せっぱ詰まった精神状態で部屋を探していたから、気にも留めなかったんです。
(いま住んでいるマンションの一階の階段。14段しかないストレート階段)
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窓の高さは隣りのマンションや民家と合ってる?
私がいま住んでるマンションは、周囲に一戸建てが建ち並ぶ住宅街にあります。田舎のわりに「隣りの家」が近いので、レースのカーテンは閉めっぱなしです。
そして、下見のときには気が付かなかったけど、住んでいるうちに「変なこと」に気が付きました。それは、道をはさんだ向かいの一戸建ての二階の窓の高さが、三階の我が家の窓よりちょっとしか低くないってこと。
私が入居しているのは三階建てマンションの三階。周囲には二階建ての民家しかないから、ふつうに考えたら、周囲からの視線をほとんど気にしなくていいはずですよね?
最初は「気のせいじゃない?」とか、「通りをはさむとこんなもんなのかな?」って考えました。
でも、試しに外に出て、少し離れた位置からうちのマンションの二階の窓と隣りの一戸建ての二階の窓の高さを見比べてみたら、明らかにうちのマンションの窓の方が低かったんです。
もっと言うと、一階の床高がおそろしく低いことに気が付きました。
駐車場から一階の掃き出し窓を見ると、地面から10cmほどしか上がってない様子です。ほとんど「土間」レベル。店舗や事務所の設計でよくやる手法だけど、住宅でこれはないんじゃないかな?
だって、土間に布団を敷いて寝ろってことですよね?、一階に住んでいる人は車の音が相当うるさいでしょうね。
なぜこんなことが起こりうるのかは、マンションの工法と建築基準法に関係があるんだけど、とにかく、これでも建築の確認申請は通っちゃうんです。
このように、窓の高さが低いってことは天井高や床下の高さが低いってことで、騒音マンションの可能性が高い。
もちろん、うちのマンションもとんでもない騒音マンションです。
メリットは声高にアピールしてもデメリットは教えてくれない
天井高や床下の高さが高いのは大きな「メリット」だから、不動産屋さんは必ずアピールするけど、逆に低いのをわざわざ教えてくれる不動産屋さんは、まずいません。
家賃が高いマンションほど住み心地がよくて騒音トラブルが少ないのは当たりまえですが、大事なチェックポイントを知っていれば、同じ予算でも騒音マンションを避けることはできます。
エリアの相場に比べて家賃が極端に高くないのに、キッチンやお風呂といった住宅設備がやけにきれいなマンションは要注意です。
なぜなら、設備の充実にあなたの目を惹きつけて、余計なところを見られないようにしている可能性が高いから。
「トイレに暖房便座がないのと階下の生活騒音がないの、どっちかいいですか?」
不動産屋さんがこんな風に気の利いた質問してくれるといいんだけど、それは期待できないから、自分の目をきたえるしかありません。
マンションの建築工法を見抜くのは難しいけど、階段の段数や窓の高さなら、かんたんに確認できますよね?
入居後に穏やかな日々を過ごせるように、しっかり建物を見極める目を養いましょう!