「ペット可」賃貸マンションで保護猫と暮らす

元インテリアコーディネーターの ゆめこ が、ペット飼育可能な賃貸マンションを探すときのチェックポイントと、賃貸住宅での猫との暮らしに役立つ情報を紹介します。

マンションの生活騒音

寝室の壁の中から階下の騒音が響いてくる悪夢の分譲マンション!

投稿日:2017年9月2日 更新日:

猫といっしょに幸せに暮らせる夢のへやを探し求める管理人のゆめこです。

今日は、わたしがいま住んでいるマンションの、悪夢のような騒音の原因になっているおどろくべき壁の構造について紹介します。

 

この記事で紹介する内容は、絶対に不動産屋さんも管理会社さんも教えてはくれません。

 

というより、不動産屋さんはきっと把握していないし、部屋を内覧しても、たとえ図面を見ても、意識していなければ気付けない内容なんです。

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壁の中から響いてくるのはなんとカーテンのレール音!

どんな騒音が響いてくるかというと、下の部屋に住んでいる人がカーテンを開け閉めするときのレールの音です。

さびついたレールを「キキキキキーーー!」とカーテンランナーがこする金属音が、最低でも1日2回、多いときは1日に数回、響いてきます。

 

朝と夕方、一日2回の拷問タイム。

 

クレームを言いたいほどつらい音だけど、まさか

「いきおいよくカーテンを開け閉めするの、やめてくれませんか?」

なんて文句いうわけにもいかないし。

 

カーテンレールがあるのは、リビングと寝室2部屋の全部で3ヶ所。リビングは大きなコーナー窓だから、レールの長さは3.5mもあります。

この3.5mのレールを、毎日勢いよく「キキキキキーーー!」とひびかせてくれます。

 

「ありがとう階下さん、今朝も気持ちのいい朝です」

毎朝、こころの中で声をかけています。

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どの壁の中から聞こえるかというと…

壁といってもいろいろな壁がありますよね。

わたしが住んでいる部屋の間取りは3LDK、LDKのほかに和室が1部屋と寝室が2部屋あります。

そして、部屋の位置は3階建てコンクリートマンションの3階で、左右をはさまれた「中部屋」です。

 

カーテンレールの音が響いてくる「壁」は、外に面している「外壁」じゃないし、隣家さんとの「境界壁」でもありません。

なんと、ふたつある寝室を仕切る、間仕切り壁の中から聞こえてくるんです!

 

一般的に、マンションの居室の間仕切り壁はあまり厚みがありません。

壁が薄くてとなりの部屋やトイレの音がひびくってクレームはよく聞くけど、壁の中から階下さんのカーテンレールの音が響くなんて話、わたしはいままで聞いたことがありません。

 

もちろん、聞こえてくるのはカーテンレールの音だけじゃありませんよ。掃除機をかける音も聞こえるし、玄関ドアの開閉音も聞こえる。話し声や足音もよく聞こえます。

 

その中でも、カーテンレールの金属音がいちばんよく響くんです。

 

わたしは床座(ゆかざ)の生活をしているから、疲れたらよく床に寝転ぶんだけど、寝転んでいるときも階下さんの足音や話し声が聞こえます。

でも、寝室の壁の中は床面以上によく聞こえる気がする。

ゆううつを通り越して、コワイ!

 

なぜ壁の中から階下の騒音が聞こえてくるのか?

わたしはインテリアコーディネーターの資格をもっているので、住宅設計について多少の知識と経験があります。

だから、設計者の意図や住宅の構造も、あるていどは予測できます。

この騒音源の壁は、おそらくダクトスペースなんです。おそらくというより、間違いなく!

 

あらためてよく見ると、この壁、かなり厚みがあります。正確には測れないけど、メジャーを当てて測ったらおおよそ30センチもありました。

 

30センチってどれくらいかというと、外壁より厚いってこと!

 

内覧したときにもっとよく注意して見たら、「なんか壁が厚すぎない?」って気付いたんでしょうね。

でも、うまいこと視線をそらす設計になってるし、まさか寝室の間仕切り壁がダクトスペースになっているなんて考えないから、注意して見なかったんです。


(不自然に厚みがある左側の間仕切り壁)

(でも、扉を開けた状態でへやを見ると違和感がない)

 

ダクトスペースって?

ダクトスペースっていうのは、要するに配管を通すためのスペース。

水道の給水管や電気配線なんかを通しています。

 

アクション映画で、配線がたくさん通っているせまいスペースを、主人公がはい回るシーンを見たことがありませんか?

リゾートホテルやオフィスビルが舞台になっている映画に、よく使われる構図です。

 

そして、そのダクトスペースを伝って、下の階におりたり上の階にのぼったりしますよね?つまり、ダクトスペースは1階まで通じているってこと。だから、階下どころか1階の騒音まで拾います。

 

ダクトスペースはまさに「騒音源」。大抵は、水回りの一角とか、玄関の横とか、リビングの角に設けます。

寝室の間仕切り壁の中にダクトスペースをもうけるなんて、建築関係者でも想像しません。

 

ここの設計士、一体全体なにをどう考えて……いや多分、考えなさすぎなんじゃ…?

(公開されているマンションの図面。図面では30cmも厚みがある壁には見えません)

 

「ペット可物件」には騒音トラブルが多い!

わたしが住んでいるマンションに限らず、「ペット飼育可」の賃貸物件には、騒音トラブルを引き起こす設計がたくさん行われています。

なんでそんなひどいことをするのかって、別に悪意からじゃないんです。どちらかというと善意からのはず。でも、

 

「ちょっと考えが足りなかったねー」みたいな…。

 

たとえば、今回の寝室の間仕切り壁をダクトスペースにするという発想も、ダクトスペースがこんなに音が響くなんて、設計士は知らなかったんだろうなーって思うんです。

少しでも水回りスペースを広くとりたくて、やむなく寝室の間仕切り壁の中にダクトスペースを設けたんじゃ…って想像してます。

 

だってね、トイレと洗面所がものすごーく狭いんですよ、もっとうまい設計が浮かばなかったのー!?って言いたいぐらい。

けど、お風呂は広いし、狭いなりにトイレも洗面所も使いやすいように工夫されてるから、設計士が入居者のことをまったく考えていないとは思えないんですよね。

 

壁をチェックする方法は?

部屋の下見をするとき、寝室や居室の間仕切り壁がダクトスペースかどうかを見分けるのは、意識していればかんたんです。

ただ厚みをチェックするだけ、よく見ればすぐに気付けます。

壁をノックして音をきくと、より分かりやすいです。もしダクトスペースだったら壁の中が空洞だから、他の壁よりノック音が響くんです。

 

わたしが住んでいるマンションには、ほかにも冗談みたいな「設計の穴」がたくさんあります。

これからもひとつずつ紹介していくので、ぜひ、あなたのお部屋さがしに役立ててください。

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