猫も病気の予防にワクチン接種を受けたほうがいいことをご存じですか?
飼い犬に狂犬病ワクチンを打つことは法律で義務付けられていますが、飼い猫のワクチン接種は義務ではありません。けれど、猫を危険な感染症から守るためだけじゃなく、あなた自身のためにも飼い猫のワクチン接種はとても重要です。
猫のワクチン接種について、受ける時期や回数と、ワクチンを接種するときに注意することを紹介します。
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目次
ワクチンを接種する時期と回数は?
里親を募集している保護猫は、多くの場合、1~3回のワクチン接種を受けています。
子猫は、生後2カ月ほどで最初のワクチンを接種します。乳離れをするころですね。そして、最初のワクチン接種から1カ月後に、2回目のワクチンを接種します。1回の接種では、確実に免疫をつくることができないからです。
最初の2回のワクチン接種が済んだら、次の接種は1年後です。その後も、年に1度のワクチン接種を受ける必要があります。なぜなら、ワクチンの効力は1年ほどしか続かないからです。
ワクチン接種は生まれてからの月数に応じて行うので、時期に決まりはありません。
里親を募集している猫が子猫の場合、生後3カ月までは母猫や兄妹猫と一緒に生活させるか、保護主さんが自宅でお世話して体調管理を行います。
多くの保護主さんはその間に最初の2回のワクチン接種を済ませるので、里親を引き受けた猫に、一番最初のワクチン接種をあなたが自分で受けさせる必要は基本的にありません。
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ペットショップで販売されている猫はワクチン接種が済んでいる
ペットショップで販売されている猫は、3回のワクチン接種を受けているのが一般的です。
このため、ペットショップで猫を購入するときは、「猫の金額」にプラスしてワクチン接種代も請求されます。
ちなみに、不妊手術代やマイクロチップの埋設費用も請求されるので、ペットショップで猫を買うときは「猫の金額」プラス5~10万円が必要です。
ノラ猫や保護猫はワクチン接種のまえに血液検査!
ノラ猫を保護してもらい手を探している個人の保護主さんの場合、人によってはワクチンを接種していない猫を譲渡している人もいます。
また、病気やケガが原因で、長年飼っていた猫のお世話ができなくなって里親を募集している人もいますが、この場合も、必ずしもワクチン接種を受けているとは限りません。
また、当然ですがノラ猫や捨て猫はワクチン接種を受けていません。
一度もワクチン接種を受けていない猫には、あわててワクチンを接種する前にやるべきことがあります。それは「血液検査」です。
なぜ血液検査が必要なのか?
(里親を引き受けた猫の血液検査をしたらFeLVにもFIVにも感染していた…)
FeLV(猫白血病ウイルス)という危険な感染症がありますが、万が一すでに感染していたら、この病気への感染を予防する「5種混合ワクチン」を打っても意味がありません。3種混合ワクチンさえ、気休めでしかありません。
そして、感染しているかどうかは血液検査で簡単に調べることができます。
体調が悪いときはワクチン接種を避けたほうがいい
人間の予防注射と同じように、猫もワクチン接種のあとは軽い症状が出ます。ぐったりとして元気や食欲がなくなったり、ごくまれに、アナフィラキシーショックを起こす猫もいます。
何か病気にかかっているときはワクチン接種を控えた方がいいので、日ごろから気になっていたことがあるようなら、獣医師さんに相談して、ワクチンを接種する前に必要な検査を受けましょう。
ワクチンを打ったあとは、元気そうに見えても丸一日は安静にさせましょう。初日はシャンプーも控えたほうがいいです。ひどい腫れが治まらないときはアレルギー反応かもしれないので、すぐに病院へ連れて行きましょう。
ワクチン接種はあなた自身のためにも重要!
飼い猫のワクチン接種は義務ではありませんが、ワクチンを接種しておくと、重い病気に感染するリスクが大きく減ります。
副作用のリスクもゼロではないけれど、接種していなかった場合のリスクはとても大きなものです。もし、飼い猫が危険なウィルスに感染してしまうと、治療費もお世話もすごく大変で、あなたの生活は一変します。
あなた自身のためにも、飼い猫にはワクチン接種を受けさせましょう。
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