保護猫の里親になろうと決めたとき、最初はネットで里親を募集しているサイトを探して、問い合わせをしました。その結果、びっくりすることを言われて深く傷付きました。
どんな質問をされ、どんなことを言われ、最終的にどうなったか、具体的なやりとりの内容を公開します!
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目次
事前アンケートはまるで就職の採用試験
ネットで保護猫の里親を募集しているサイトには、たいていアンケートフォームが設置されています。私が応募したサイトにも、もちろんアンケートフォームがありました。
簡単に送信できないように必須の記入項目がたくさんあり、全部埋めるのに数時間もかかりました。その中でも、どう書くかすごく悩んだのが次の3つの内容です。
- 猫の飼育経験を具体的に
- 以前飼っていた猫が何歳で死んで、なぜ死んだのか、原因は?
- 希望している猫に応募した理由は?
これを全力で書こうとしたら、何時間もかかりそうです。いちばん答えに悩んだ質問が「希望している猫に応募した理由は?」。質問の意図がわかりません。
「直感?、かわいかったから、家族全員が気に入ったから…」ほかに書きようがないので、悩んだあげく、素直にそう書きました。
書いているときは真剣に考えて書きましたが、いま改めて見るとまるで就職の採用試験みたいです。
飼育経験 ⇒ 勤続年数
死因 ⇒ 退社の理由
希望の猫 ⇒ 応募の動機
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まったく似ていない別の猫を提案された!
何時間もかけてアンケートフォームを記入したのに、応募した猫はすでにトライアルに入っているという短い返事が来ただけでした。
先方さんにも事情があるでしょうが、随分と時間をかけて書いたから、さすがに拍子抜けしました。でも、そこまでなら私も驚きません。
驚いたのはその翌日のこと。まったく模様がちがう別の猫を提案するメールが送られて来たんです。
「ご希望の猫ちゃんとは兄弟ねこだから眼が似ているし、この子たちもとっても可愛いですよ!」
「眼」ですか……
どう答えたものか、家族でしばらく悩みました。いくら兄弟といっても、見た目は完全に別の猫です。そんなことは先方さんも承知のうえでしょう。
「あの七面倒くさいアンケートフォームは、いったい何のために書かされたんだろう?」
私たち家族の中で、沸々と疑念がふくらみ始めました。
「希望の猫」を聞いたのは、「応募の動機」を知るためじゃなく、別の猫を提案するためだったんです。就職にたとえるなら、希望にそえないときは希望に近い別の部署に配属してあげますよってところでしょうか。
押し付けておきながら断ってきた!
断るべきか、黙って提案された猫を引き取るか、数日悩みました。だって、猫に罪はないし、こんなふうに押し付けてくるってことは、よっぽどもらい手がないのかしら?と心配にもなったんです。
ふたたび家族会議。
この保護主さんはちょっと非常識な人だけれど、私たちがこの先長く一緒に暮らすのはあくまでも「猫」。もしかしたら、これもまた「出会い」なのかもしれないと考えて、提案された猫の里親を引き受けることにしました。
即決したわけではありません。最初の問い合わせから1週間以上は費やしていました。その間、ほぼ毎日、保護主さんとメールでやりとりをしていました。
ちょっと一方的な人だけれど、悪い人じゃないし、好感も持っていました。人として信頼できると思ったからこそ、提案された猫の里親を引き受けようと思ったんです。
ところが、結果的には私のほうが里親の申し出を断られたんです!
里親を断られた理由は「心療内科の持病」
断られた理由はパニック障害の持病です。パニック障害という病気、あまりよく理解されていませんが、遠方への外出が困難です。
アンケート後のメールのやりとりで保護主さんの自宅を聞いてみたら、私の自宅から車で1時間以上の距離でした。しかも都会の住宅密集地で、行ったことがないエリアです。
単純に遠いだけならまだしも、知らないエリアで住宅密集地となると、ますます発作が起きないかと不安が募りました。
それで、持病のことを伝えて「猫との面会には主人がひとりで出向いてもいいですか?」と聞いてみたんです。すると、それまでフレンドリーだった保護主さんの態度が一変しました。
「家族全員が一緒に面会に来れないなら、トライアルには応じられません。それに、そんな持病があって猫のお世話がちゃんとできるんですか?今回のお話はなかったことにしましょう」
こんな畳み掛けるような文面のメールが来て、譲渡を断られたんです。
メールだけのやりとりで信頼関係は築けない
これまでのメールのやり取りで信頼関係は築かれていると思ったからこそ、勇気を出して持病のことを伝え、試しに聞いてみたのに、まさかそんな態度に出られるとは考えもしませんでした。
大変だろうけれど、できれば一緒に面会に来てほしいと言われたら、頑張って出かけるつもりだったけれど、送られてきたメールを見たらそんな気力は失せました。
それに、メールの文面には「これで終わりにしたい」という感情がにじみ出ていました。
会ったこともなければよく知りもしない人に、なんでそこまで言われないといけないのかな?っていうような、本当に悲しくなる内容でした。しかも、元はと言えば向こうが押し付けてきた提案です。
保護猫の里親はゆとりのある家庭しか引き受けられない?
でも、冷静になってよく考えると、かなり無理のある理由です。だって、あるていど生活にゆとりのある家庭じゃないと、家族全員で出向くってけっこう難しいですよね。
出張が多い旦那さんや夜勤がある奥さんもいれば、夫婦で休日が合わない家庭もあります。家族に外出が困難な障害者や高齢者がいることだってあります。
こういう家庭では、保護猫の里親を引き受けることはできないのでしょうか?
ちなみに、我が家も家族の時間が合う日は月に1日ぐらいしかありません。だからこそ「最初は一人で出向いてはダメですか?」と聞いてみたんです。
保護主さんも怖いのかもしれないけれど…
百歩ゆずって、「もしかしたら怪しい人かも…」と疑われたのかもしれません。でも、たとえそうだとしても、もう少し相手を傷つけない言い方があると思うんです。
保護主さんも怖いのかもしれません。いたずらや嫌がらせも多いのでしょう。けれど、それなら里親をさがす保護活動なんてやらなければいいんです。
やっている以上、希望者を傷つける言動は絶対にしてはいけません。
里親に応募するとこんなにひどい目に合うのなら、保護猫を引き取るのはやめて近所のペットショップで猫を買おうと、その当時は真剣に思いました。
ペットショップの存在を批判して、猫を保護して里親を探している人たちが、無意識のうちに人々の足をペットショップへ向かわせているなんて、皮肉ですよね。
ネットの情報はうまく利用するもの
保護猫の里親に応募したら、私と同じように保護主さんにひどいことを言われたという話が、ネット上にはあふれています。だから、これは決して珍しい話ではありません。
ちなみに、この保護主さんのサイトは、ある自治体の動物管理センターの公式サイトで紹介されていました。だからこそ、私も安心して問い合わせをしたんです。
でも、それだけで信頼するなんてバカでした。
ネット上で本当に信頼できるサイトや人を探すのは、とても難しいことです。ネットはあくまでも利用するもの、信頼関係を築けるかどうかは、また別の問題です。