保護猫の里親になるのは決して楽ではありません。リスクもあります。保護猫の里親になるメリットとデメリットを、わかりやすく紹介します。
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保護猫の里親になるメリット
保護猫の里親になると、ペットショップで猫を買ったりノラ猫を拾ってきて育てる場合に比べて、次のようなメリットがあります。
- 人なれしている(※1)
- トイレのしつけができている(※1)
- 困ったときには保護主さんがサポートしてくれる
- 1年目のワクチン接種や不妊手術が済んでいる(※2)
- トライアル期間があり、猫とうまくいかないときは断れる
※1 あくまでも一般論で、当てはまらないケースもあります。
※2 済んでいない場合もありますが、きちんと手術を受けるまでサポートしてくれます。ただし、費用はあなたの負担)
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保護猫の里親になるデメリット
保護猫の里親になると、次のようなデメリットがあります。
- トラウマをかかえていて、問題行動を起こす猫もいる(夜鳴きや粗相)
- 病気や深刻な感染症にかかっている可能性がある
- トライアルに入る時は保護主さんに自宅を見せないといけない
- 定期的に保護主さんに近況報告をしないといけない
ここで紹介しているメリットとデメリットは、ボランティアなどの保護団体さんから里親を引き受ける場合の内容です。
里親を引き受けた相手が個人さんの場合は、受け渡したらそれっきりで、後はまったくサポートしてくれない人もいれば、定期的に連絡する必要がないことも少なくありません。
どんな人から里親を引き受けるかで、メリットとデメリットの内容は大きく変わってきます。
個人の保護主さんてどんな人?
「個人の保護主さん」とはどんな人を指すのか、大きく2つの例をあげます。
- 自宅で飼っている猫が子猫を産んで、里親を募集している人
- 捨てられていた子猫を拾ってきて、里親を募集している人
①の子猫は母猫に母乳をもらって育てられたので、免疫力が高くて健康です。兄妹猫がいる場合は、性格が安定していて社交性があります。後々のサポートは期待できませんが、初心者さんでも安心してお世話ができるケースです。
一方の②は注意が必要なケースです。
捨てられていた子猫は母乳を飲んでいないので免疫力が低いうえ、長いこと飢えていた場合は、高い確率で内臓に疾患があります。感染症を保菌している可能性もあります。
このような子猫のお世話はとても大変で、初心者にはちょっと難しいかもしれません。高額な医療費もかかります。
②の保護主さんは、可哀そうで思わず保護したものの、自分の家では飼えないから里親を探そうという、ある意味、無責任な人です。そんな人から猫を引き取るのは止めた方がいいです。
また、①のケースも無責任な人には違いありません。だって、飼い猫の不妊手術をしていなかったせいで子猫が産まれたのに、自分では面倒を見れないから、引き取り手を探しているんですから。
子猫を引き取る前に、今後、不妊手術をする気があるのかどか、する気があるならいつやるのか、聞いたほうがいいです。あなたがうかつに子猫を引き取ると、子猫のもらい手が見つかったことに満足して、また子猫を量産するかもしれません。
本来なら、その子猫たちは母猫の飼い主が責任をもって面倒を見ないといけないんです。
ペットショップの猫と保護猫のちがいは?
ペットショップで買った猫は「返品」ができません。衛生管理上の理由からです。
ペットショップで販売している猫は、危険な感染症に感染しないように何度もワクチンを打っているし、ショップ内の衛生管理にも気を配っています。
それでも、いったん店の外に出てしまうと、もしかしたら猫白血病や猫エイズといった重い感染症に感染するかもしれません。悪意から、わざと感染させた猫を返品する人がいないとも限りません。
感染症を保菌した猫を返品されると、他の商品(子猫たち)にも危険が及びます。だから、ペットショップの猫は返品ができないんです。
このため、ペットショップで買った猫とどうしてもうまくやっていけず、しかたなく里親を募集する人もいます。
それを考えると、保護猫の里親を引き受けるときはトライアル期間があるので、これだけでもとても大きなメリットです。里親を引き受けたことでほかの里親仲間と親しくなったり、自分もボランティアに参加する人もいます。
ママ友ならぬ「里親ともだち」です。
メリットとデメリットをよく理解して、あなたの希望に合うなと感じたら、気軽に保護猫の譲渡会に足を運んでみてください。